HPE Proliant MicroServer Gen10 買った

投稿者: | 2023-01-13

初代 MicroServer(N54L)の内蔵ディスクをダイナミックボリュームの RAID5 でまとめた領域にアクセスが集中すると CPU 使用率が上がり、障害を検知するのがウザくなってきたので Gen10 モデルに更改した。

見た目がかっこいいだけの黒い箱


価格帯が落ちてきている Gen8 モデルでもいいんだけど PCIe スロットが初代と同じく 2 つあり、世代が新しい方が使いやすいかなと思い Gen10 モデルにしたけど、Gen8 モデルよりエンタメ寄りの使い勝手を優先しているらしく買ってから色々と機能が削られていることが分かった。

初代、Gen8、Gen10 のスペック・昨日を簡単に表にまとめてみると、

初代Gen8Gen10
CPUAMD Turion IIIntel E3-1220L v2AMD Opteron X3216
Clock2.2GHz2.3GHz1.6GHz
Core/thread2/22/42/2
NIC1GbE x11GbE x21GbE x2
PCIe212
電源150W150W200W
iLO非搭載搭載非搭載
Intelligent Provisioning使用不可使用可使用不可
比較表

ってな感じで Gen8 モデルで使えていた Proliant らしい機能がほぼ使えなくなってる。
特に Intelligent Provisioning 機能が削除されていることを知らなかったので OS インストール時のドライバ関連のインストールが面倒なことと、 HPE 用の Windows メディアを使う場合、メディア読み込み時に HPE の BIOS じゃねーよ。って怒られて使用できない。
初代ですら Proliant シリーズとして認識されて利用できたのに Gen10 モデルは血の繋がっていない名前だけのモデルっぽい。
仕方がないので OS は別途 2019 を用意した上で細かい追加パーツを査収。

SSD 512GB で 3,980 円

初代、Gen8 同様に光学ドライブ用のベイに OS 用のディスクを入れる予定なので変換トレイと amazon で一番安かった 512GB の SATA SSD、諸々接続するためのケーブルを用意。

未だ生きてたかい FDD 用電源ケーブル

電源から分岐なしでそのまま利用できるのが、今や懐かしい FDD 用の 4 ピンだったので変換ケーブルを入手。

SATA の電源コネクタの形状に mini 的な規格ってありましたっけ??

変換トレイを使ってスマートに SSD を搭載しようと思ったら SATA 電源側のコネクタ形状が違っていたので使用できず。

面倒になったので変換トレイを利用することを止めて直接接続。

SATA ケーブルのシステムボード側はそのまま下に落として 1 ポート用意されている口に接続。
合わせて 10GbE の NIC も追加。

PC4-2400T UDIMM 8GB

買ったとき 8GB 一枚構成だったので追加購入して搭載。
買うときは PC4-2400T UDIMM を選べば問題なし(Reg 付きは認識出来ないはず)

内部パーツの組み込みが一通り終わったので、

青いプラスティックなパーツがリリースレバー

フロントドアのロック機構を下にスライドさせストレージベイにアクセス。

更改前の機器からディスクはそのまま移行。
Gen8 モデルまでは専用の HDD トレイを使っていたけど Gen10 モデルでは簡略化され、ベイの上に付いているネジを HDD に付けて溝に沿って奥まで挿し固定する形式に変わっている。
中古で Gen10 モデルを買うときにはネジが 16 本揃っているか確認した方が無難。

以降の工程は OS インストールになるので省略。
OS 起動確認までに遭遇したトラブルをまとめると、

・Emulex の HPE 向け 10G NIC(NC550SFP) を搭載すると電源 on 後 BIOS すら表示されず。
 ※Intel の X520(NC560SFP)に換えたら起動したので相性っぽい。
・当初 PCIe 用の USB 3.0 増設インターフェイスを搭載したところ、利用できず OS 上でデバイスの状態を確認したら電源不足だったので利用を諦め。
 ※P2 と書かれた電源ケーブルを分岐させてたけどいっぱいいっぱいだった模様。

ってな相性っぽい軽微なトラブルを乗り越えて OS 起動まで漕ぎつけたのでストレージベイの HDD で RAID5 でも組むかと Marvell の RAID ツールを起動したところ選べる RAIDレベルが 0、1、10 だけだったのでそっ閉じしてツールをアンインストールした。
結局 OS のダイナミックボリュームで RAID5 にしたけど、初代より CPU パワーがあるおかげか再同期時間が若干短くなった気がした。
諸々の構築が終わった後、負荷掛けてみたけど CPU 使用率のアラートを検知しなくなったので当初の目的は果たせた模様。

総評としては Gen8 ⇒ Gen10 に世代が変わったことでサーバとして正常進化していると思ったら、コストダウン等の影響で Proliant を名乗るのが烏滸がましい中途半端なハードウェアになってしまっているのでサーバ目的で買うなら中古市場で値落ちしている Gen8 モデルの方がイイと思われ。
Gen10 の後継の Gen10 Plus では Intelligent Provisioning 等の機能が復活してたりするので Gen8 モデルからの移行先として無印の Gen10 モデルは相応しくないと市場が判断し、軌道修正したんだろうなぁと。
正直 APU 積んだことや DP ポートが 2 つあることでデュアルディスプレイ出来ることを歓迎したユーザって居たんかな?と疑問に思うレベルで迷走ハードウェアだわ。コレ

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